久しぶりに大阪ヘ行って来ました。

6年ぶりになりますね。

大阪に住んでいた時にお世話になった恩人の墓参りをするのが第一目的の一人旅でした。

四天王寺さんにある共同墓地に案内してくれたのは彼女の三男で、私の長男の親友です。

長男も沖縄から来阪していて一緒にお参りしました。

墓前に手を合わせ、ほんとうにお世話になりました、いろいろありがとうございましたと祈りました。

今でいうママ友だった彼女のことを、私はずっと「社長」と呼んでいました。

ミナミで手広く水産会社を営んでいたからで、私が居酒屋を始める時に相談に行った時にいろいろアドバイスしてくれました。

自分の得意先の居酒屋にも連れて行ってくれて、励まされました。

ことさらに強く印象に残っている言葉は、

「奥さん、商売で心掛けとかなあかんことは、昔から言う店よし客よし世間よしの精神やで」

こう教えてもらいました。

昔の近江商人の哲学かと思いますが、私は今でもこれは金言だと思っています。

とにかく金を儲けさえすればよいという風潮がますます強まる一方の昨今においては、商売人は原点に立ち返る事が重要なのでは、と自分にも言い聞かせています。

もっとズルく立ち回ってもっと儲けたい、と思う時は社長のこの言葉を思い出します。

大阪を離れて10年余り、大分近辺で地震があったりすると真っ先に電話を掛けてきて心配してくれました。

ほんとに情の深い優しい人でした。

奥さん、おっきい地震来たら逃げや!

家潰れたら大阪においでや〜。

奥さんに会いたいねん。

と言ってくれた社長。

会いに来ましたで〜、遅れたけど。

写真は四天王寺さんと亀池。